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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル27巻8号

1993年08月発行

文献概要

特集 整形外科疾患と理学療法

大腿骨顆部および顆上骨折の臨床成績とその理学療法

著者: 松永義博1 木村啓介1 高井一志1 金山浩基1

所属機関: 1公立三豊総合病院理学療法科

ページ範囲:P.519 - P.524

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 1初めに

 関節周辺骨折の治療において重要なことはまず関節形態を解剖学的に整え,強固に固定することであり,それが後の良好な関節機能を獲得するために第一義的であることは言うまでもない.しかし粉砕骨折では整復に限界があり,また開放骨折などでは創部の状態により一次的に整復固定ができず,皮膚,筋肉などの軟部組織の治療が優先され,長期の創外固定が余儀無くされる場合がある.われわれ理学療法士の使命は可能な限り良好な関節機能を獲得させることであり,そのためには充分に関節構成体の損傷内容を把握すべきであり,かつまたX線写真などの形態学的状態を理解する必要がある.今回は当院にて治療を受けた大腿骨顆部および顆上骨折の症例について関節機能予後を明らかにし,本骨折に対する理学療法の在り方について筆者なりの方え方について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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