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文献概要
特集 整形外科疾患と理学療法
脚長差に対する理学療法
著者: 田中聡1
所属機関: 1香川医科大学附属病院理学療法部
ページ範囲:P.525 - P.530
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近年,脚長差に対する調整法として脚延長術1,2)や装具療法3,4)などが行なわれているが,一般には明らかな脚長差が認められる以外は放置されているようである.これらの治療法は脊椎での側彎による,代償機能では補いきれない跛行による歩容の改善をねらったものから,変形性股関節症に対して除痛や関節修復などを目的としたものまで,その適用範囲は広い.臨床上どの程度の脚長差が歩行に影響を及ぼすかについては,脚長差を代償しうる他の機能がどれだけ残存しているかにかかっており,どの程度の脚長差を治療対象とするかについても一様ではない.そこで,本稿では正常者において脚長差のみが歩行に及ぼす影響,治療法について自験例を交え解説する.
近年,脚長差に対する調整法として脚延長術1,2)や装具療法3,4)などが行なわれているが,一般には明らかな脚長差が認められる以外は放置されているようである.これらの治療法は脊椎での側彎による,代償機能では補いきれない跛行による歩容の改善をねらったものから,変形性股関節症に対して除痛や関節修復などを目的としたものまで,その適用範囲は広い.臨床上どの程度の脚長差が歩行に影響を及ぼすかについては,脚長差を代償しうる他の機能がどれだけ残存しているかにかかっており,どの程度の脚長差を治療対象とするかについても一様ではない.そこで,本稿では正常者において脚長差のみが歩行に及ぼす影響,治療法について自験例を交え解説する.
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