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講座 物理療法・2
物理療法機器の特性と発展性
著者: 吉田正樹1
所属機関: 1神戸大学医療技術短期大学部理学療法学科
ページ範囲:P.551 - P.554
文献購入ページに移動 Ⅰ初めに
物理療法は,あらためて言うまでもなく,物理的エネルギーを生体に加えて病気の治療を行なう手段である.人類は古来より熱をはじめとして,電気,音,電磁波など,さまざまな物理的エネルギーを治療のために利用してきた1).しかし,残念ながらその作用機序が明確にされたものは少なく,したがって治療のための最適なエネルギーの選択やエネルギー量の決定には問題点が残っていると言ってよいであろう.
一方工学技術の発展とともに,物理療法機器は,多くの種類の物理的エネルギーを容易に発生させることができるようになってきている.本稿では,このような技術に支えられている物理療法機器の特徴や特性と,今後の発展性とについて述べる.
物理療法は,あらためて言うまでもなく,物理的エネルギーを生体に加えて病気の治療を行なう手段である.人類は古来より熱をはじめとして,電気,音,電磁波など,さまざまな物理的エネルギーを治療のために利用してきた1).しかし,残念ながらその作用機序が明確にされたものは少なく,したがって治療のための最適なエネルギーの選択やエネルギー量の決定には問題点が残っていると言ってよいであろう.
一方工学技術の発展とともに,物理療法機器は,多くの種類の物理的エネルギーを容易に発生させることができるようになってきている.本稿では,このような技術に支えられている物理療法機器の特徴や特性と,今後の発展性とについて述べる.
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