文献詳細
とびら
文献概要
古い本で恐縮ですが,CW Hufelandの「医戒」を読んだときの,ある種の新鮮さは忘れられません.私のようにこの分野の教育を,まともに受けていない理学療法士としては至極当然のことですが,その中に貫かれている「他ノ為ニ生ジテ己レノ為ニセズ」という医療者の姿勢や,患者の人権を上下関係でみるのではなく平等対等の関係とし,患者の権利を主張している点は,現在にも充分通用する内容です.リハビリテーションとは「権利」を守ることだとすれば,今また,「医戒」を振り返る価値があると思うわけです.
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