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プログレス
脊髄疾患のmicrosurgeryの進歩
著者: 岩崎喜信1
所属機関: 1北海道大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.635 - P.635
文献購入ページに移動 1.初めに
microsurgeryとは手術顕微鏡下に,細かい操作をより安全に行なうことを目的としている.したがって拡大した術野での操作を円滑に行なうためには,種々のマイクロサージカルテクニック(以下,単にマイクロと略.)を修得できるように,外科医としての研修中から十分に訓練しておかなくてはならない.
周知のごとく脊髄は直径9~10mm程度の細長い組織にもかかわらず,脳と同じく中枢神経系に属するため,再生能力が無く,一度損傷を受けると,損傷により発現した神経症状の改善は非常に困難である.このため脊髄自体はもとより脊髄神経根の手術操作を肉眼的に行なうことは非常に危険であり,手術顕微鏡の使用は手術を成功させるためには必須の条件と言える.
microsurgeryとは手術顕微鏡下に,細かい操作をより安全に行なうことを目的としている.したがって拡大した術野での操作を円滑に行なうためには,種々のマイクロサージカルテクニック(以下,単にマイクロと略.)を修得できるように,外科医としての研修中から十分に訓練しておかなくてはならない.
周知のごとく脊髄は直径9~10mm程度の細長い組織にもかかわらず,脳と同じく中枢神経系に属するため,再生能力が無く,一度損傷を受けると,損傷により発現した神経症状の改善は非常に困難である.このため脊髄自体はもとより脊髄神経根の手術操作を肉眼的に行なうことは非常に危険であり,手術顕微鏡の使用は手術を成功させるためには必須の条件と言える.
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