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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻1号

1994年01月発行

文献概要

講座 動作分析・1

理学療法における動作分析の意義

著者: 金子誠喜1

所属機関: 1国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所

ページ範囲:P.39 - P.44

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 Ⅰ.初めに

 理学療法士及び作業療法士法では,理学療法は,主としてその基本的動作能力の回復を図るとし,基本的動作が何であるかについて厚生省医務局医事課編,理学療法士及び作業療法士法の解説1)に「……また,基本的動作能力とは,坐る,立っ,歩く,体や手足をまげたり伸ばしたりするといった人間にとって基本的といえるような運動能力のことをいうが,……」と示している.

 理学療法に,このような規定が成立する背景は身体各器官の運動性能を整え,動き方の学習を通して基本的動作を獲得した上で多様な環境下で応用動作へと統合できるように支援してきたからだと言える.そのためには動作を調べ,その諸側面の理解に基づいた対処を行なうことが求められる.動作分析に相当することは,この一環として行なわれてきたことは想像に難くない.

 本稿は,理学療法での動作分析の重要性から①理学療法で動作分析が行なわれる背景を説明できる,②動作分析を定義できる,③理学療法領域での動作分析の目的を述べることができる,④定量的動作分析の臨床応用を述べることができることを目標(Instructinal Objectives)にする.早速,関連の用語を吟味しつつ稿を進める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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