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理学療法草創期の証言
頸髄損傷者小田急線でデパートへ買い物に
著者: 新藤信子
所属機関:
ページ範囲:P.702 - P.702
文献購入ページに移動理学療法士としての私は,医局員を除いた他の職員と患者から,“アメリカ帰りの女”・“イギリスかぶれの女”と冷たい目でみられ,ことごとく反発され,圧迫された.けれども決してくじけはしなかった.療養所で一人の目の不自由な理学療法助手と私とでまずやったことは,頸髄損傷者をベッドから起こすことだった.それをみた療養所の職員は,看護婦も含めて,私が患者を殺すだろうと期待していたほどだった.
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