文献詳細
文献概要
印象に残った症例
weaningに難渋した慢性呼吸不全患者への呼吸理学療法
著者: 垣内秀雅1
所属機関: 1広島鉄道病院リハビリテーション室
ページ範囲:P.713 - P.716
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
近年,呼吸理学療法(Chest Physical Therapy;以下,CPTと略.)は慢性呼吸不全患者の増加に伴い,その必要性が叫ばれてきた.そして内科的にも外科的にも,さまざまな呼吸理学療法の適応と限界についてまとめられている1,2).CPTが適応とみなされた患者の中には重症であり,人工呼吸器の装着を余儀無くされるものも多くみられる.「呼吸」はヒトが生きていくために必要不可欠なことであり,これを損なうことは恐怖である.そして呼吸のできない患者の精神的な不安は量り知れないものがある.
今回われわれは,長期間の人工呼吸器装着となった患者のweaningにCPTを行ない,自発呼吸を回復することの困難さと,その症例を通して筆者なりにCPTの方向性を見いだすことができたので報告する.
近年,呼吸理学療法(Chest Physical Therapy;以下,CPTと略.)は慢性呼吸不全患者の増加に伴い,その必要性が叫ばれてきた.そして内科的にも外科的にも,さまざまな呼吸理学療法の適応と限界についてまとめられている1,2).CPTが適応とみなされた患者の中には重症であり,人工呼吸器の装着を余儀無くされるものも多くみられる.「呼吸」はヒトが生きていくために必要不可欠なことであり,これを損なうことは恐怖である.そして呼吸のできない患者の精神的な不安は量り知れないものがある.
今回われわれは,長期間の人工呼吸器装着となった患者のweaningにCPTを行ない,自発呼吸を回復することの困難さと,その症例を通して筆者なりにCPTの方向性を見いだすことができたので報告する.
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