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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻10号

1994年10月発行

文献概要

印象に残った症例

weaningに難渋した慢性呼吸不全患者への呼吸理学療法

著者: 垣内秀雅1

所属機関: 1広島鉄道病院リハビリテーション室

ページ範囲:P.713 - P.716

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 Ⅰ.初めに

 近年,呼吸理学療法(Chest Physical Therapy;以下,CPTと略.)は慢性呼吸不全患者の増加に伴い,その必要性が叫ばれてきた.そして内科的にも外科的にも,さまざまな呼吸理学療法の適応と限界についてまとめられている1,2).CPTが適応とみなされた患者の中には重症であり,人工呼吸器の装着を余儀無くされるものも多くみられる.「呼吸」はヒトが生きていくために必要不可欠なことであり,これを損なうことは恐怖である.そして呼吸のできない患者の精神的な不安は量り知れないものがある.

 今回われわれは,長期間の人工呼吸器装着となった患者のweaningにCPTを行ない,自発呼吸を回復することの困難さと,その症例を通して筆者なりにCPTの方向性を見いだすことができたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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