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特集 脳外傷
脳外傷の理学療法
著者: 佐藤房郎1 北村啓1
所属機関: 1神奈川リハビリテーション病院理学療法科
ページ範囲:P.811 - P.816
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
脳外傷の特徴はその発生機序からみれば急激かつ不規則に加わる外力のため,脳の損傷部位も局在的でなく瀰漫性である.そのため臨床症状は多彩で,予後の予測は困難な場合が多い.
脳外傷の理学療法を進める上で,後遺症の問題は大きく運動機能障害と認知障害とに分けられる.患者の行動はこれら二つの要素が影響し合ったものであるが,主たる問題が何であるかによって私たちの関わり方も当然異なってくる.以下に,脳外傷の回復過程を急性期,回復期,慢性期に分け,各時期の理学療法の具体的な目標とアプローチについて述べてみたい.
脳外傷の特徴はその発生機序からみれば急激かつ不規則に加わる外力のため,脳の損傷部位も局在的でなく瀰漫性である.そのため臨床症状は多彩で,予後の予測は困難な場合が多い.
脳外傷の理学療法を進める上で,後遺症の問題は大きく運動機能障害と認知障害とに分けられる.患者の行動はこれら二つの要素が影響し合ったものであるが,主たる問題が何であるかによって私たちの関わり方も当然異なってくる.以下に,脳外傷の回復過程を急性期,回復期,慢性期に分け,各時期の理学療法の具体的な目標とアプローチについて述べてみたい.
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