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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻12号

1994年12月発行

文献概要

講座 行動科学・6

行動科学的視点からみた理学療法

著者: 奈良勲1 永冨史子2 辻下守弘3

所属機関: 1広島大学医学部保健学科理学療法学専攻 2川崎医科大学附属病院リハビリテーションセンター 3高知医科大学附属病院理学療法部

ページ範囲:P.835 - P.839

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 Ⅰ.初めに

 6回シリーズの講座「行動科学」は今回で最終回を迎える.これまで,その基本概念に始まり,構築過程,進歩,学際領域,そして医学領域への応用などについて最近の動向を交えてそれぞれの執筆者に論述いただいた.

 この講座を企画した筆者(奈良)は,理学療法を行動科学的視点で捉えることの重要性を,過去20年近く意識し続け1),かつそれを臨床場面で試行してきた.

 行動科学を専門にするそれぞれの執筆者の論文を拝読すると,ミクロ的,マクロ的研究が著しく進歩している事実を認識させられる.

 行動科学の進歩を理学療法に関連付けて厳密に論じることは,この段階では困難だが,少なくともその論理を展開し,共同執筆者らによる症例報告を通じてその方法論を模索してみたい.今後,行動科学的視点からみた理学療法が発展する契機にでもなれば幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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