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特集 脳卒中リハビリテーションプログラムの各段階に応じた理学療法
退院後在宅脳卒中患者の外来リハビリテーション継続と理学療法
著者: 松本茂男1 斎藤康弘1 山田伸1
所属機関: 1青森県立中央病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.95 - P.99
文献購入ページに移動脳卒中急性期における外科的,内科的治療の急速な進歩は脳卒中の死亡率を減少させてきたが,その機能的予後を改善するためには,発症後早期からのリハビリテーション(以下,リハと略.)治療が必要である1~4).発症早期からのリハにより,脳卒中の治療に要する入院期間も短縮され,総合病院からそのまま自宅退院可能となる患者も多くなる5).しかし,退院が間近になると,患者,家族の喜びも多い反面,退院後の生活に対する不安や身体面の不安などを訴えることも,日常の臨床で多く経験することである.病院内生活では自信をもっていることでも,家庭内では不安に思うADLもある.退院前の家庭外泊訓練で自信を無くする患者もあり,家族も退院後の生活に不安を強く抱くことがある.
早期に自宅退院を進めようとする場合,再発や合併症に対する不安,障害受容の未成熟,家庭・家屋環境や経済的問題など,短期間には解決できない問題もある.退院前に可能な限り患者,家族の心配事を具体的に一つ一つ解決できることが望ましいが,退院後も外来でのフォローアップやリハの継続を通して家庭生活が安心して送れるようにする支援が必要である.
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