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特集 脳卒中リハビリテーションプログラムの各段階に応じた理学療法
在宅脳卒中患者への訪問リハビリテーションと理学療法
著者: 石川誠1 伊藤隆夫2
所属機関: 1近森リハビリテーション病院 2近森リハビリテーション病院理学療法室
ページ範囲:P.100 - P.105
文献購入ページに移動1948年に制定された医療法は,37年後の1985年に第1次の改正が行なわれ,地域医療計画として病床規制による量的整備から質的整備への転換が図られた.7年後の1992年,第2次医療法改正が行なわれたが,これは良質な医療を効率的に提供する医療供給体制の確保を目的としている.要するに,適切なときに,適切な場で,適切な医療が,いつでも誰でも受けられるようにしようとしたものであり,在宅においても同様である.
イギリスでは,在宅か施設かの大議論の末,在宅優先の結論に達し,同様に多くのヨーロッパの先進国も在宅優先である.これは単に経済的な問題で変化したのではなく,文化的歴史,生活の価値観にまで話が及ばないと理解しにくい.ヨーロッパでは日本と異なり家族福祉の発達無しに,在宅優先が実践されており,国民の経済的負担は我が国をはるかに越えている.これはノーマライゼーションの思想が成熟していることによるのであろう.
しかし,日本においても医療法改正,診療報酬改定,高齢者保健福祉推進10か年戦略などによって在宅ケア重視の方向が明確に示されている.
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