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理学療法草創期の証言
理学療法士及び作業療法士法の経過措置期間延長について
著者: 田中國則1
所属機関: 1(社)全国病院理学療法協会
ページ範囲:P.122 - P.122
文献購入ページに移動 理学療法士及び作業療法士法が公布された1965年6月から,(社)全国病院理学療法協会(以下,本会)は,積極的に受験対策を推進したが,その結果は,5年間で本会会員受験者数延6298名,うち合格者1154名で合格率18%強という惨憺たるものであった.
1969年,本会代議員会は経過措置期間の延長を決議したが,厚生省,理学療法士・作業療法士両協会および各学会はこぞって反対であった.私は反対理由に対する反論の裏付けに全精力を傾注した.1970年に入っても結論が出なかったので,延長は柵上げにした.私が延長に関して何らの意思表示もしなかったので,某会の幹部から「お前はむじなだ.」と言われ,本会会員からは「俺たちを見捨てるのか.」と叱られたりした.板挟みの中で大袈裟に言えば,大石蔵之助の心境であった.
1969年,本会代議員会は経過措置期間の延長を決議したが,厚生省,理学療法士・作業療法士両協会および各学会はこぞって反対であった.私は反対理由に対する反論の裏付けに全精力を傾注した.1970年に入っても結論が出なかったので,延長は柵上げにした.私が延長に関して何らの意思表示もしなかったので,某会の幹部から「お前はむじなだ.」と言われ,本会会員からは「俺たちを見捨てるのか.」と叱られたりした.板挟みの中で大袈裟に言えば,大石蔵之助の心境であった.
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