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講座 動作分析・3
生理学的観点からみた動作分析
著者: 丸山仁司1
所属機関: 1埼玉医科大学短期大学理学療法学科
ページ範囲:P.185 - P.190
文献購入ページに移動生理学は動物系(筋,神経など)と植物系(呼吸,循環,代謝など)とに分けられる.植物系生理学は運動の維持,動物系生理学は運動の発現,運動の制御に関係する.運動とそれらの関係を図式化すると図1のようになる.植物系生理学,特に循環呼吸系に関与するphysiological responsesと筋神経系に関与するperformanceとの両者の働きで運動は発現,維持,制御されている.呼吸循環系では大気中の酸素を筋へ運搬する能力(供給能力),神経系は酸素を利用する能力(制御能力)である.
動作,運動は筋の活動量により,生理学的反応が異なる.ここでは,筋の活動量の変化をみる指標である効率について述べる.
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