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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻3号

1994年03月発行

プログレス

精神疾患と生体リズム・1

著者: 山口成良1

所属機関: 1金沢大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.193 - P.193

文献概要

 1.初めに

 生体リズムとしてcircannual rhythm(τ=one year±2months)概年リズム,約1年のリズムがある.四季のリズムや動物の生殖リズムはこのリズムに支配されている.この概年リズムの異常による精神疾患として,季節性感情障害Seasonal affective disorder1)が考えられる.次に,circatrigintan rhythm(τ=30±5days)概月リズム,すなわち人間の月経周期のような約1か月のリズムである.この概月リズムの異常による精神疾患として,若年周期精神病2)が考えられる.さらにcircadian rhythm(τ=24±4hours)概日リズム,約24時間リズムの異常として,睡眠・覚醒スケジュールの障害Disorders of the sleep-wake schedule3)が考えられ,また,ultradian rhythm(τ<20hours),すなわち20時間以内のリズムの異常として,睡眠中に繰り返すNREM-REM睡眠周期の異常としての欝病が考えられる4)

 以下,これらの疾患の二,三について検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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