文献詳細
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特集 嚥下障害
咀嚼障害
著者: 金子芳洋1
所属機関: 1昭和大学歯学部口腔衛生学教室
ページ範囲:P.220 - P.225
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
咀嚼障害を正しく理解するには,“嚥下障害”またはもう少し広い意味での“摂食機能障害”という一連の機能の流れの中での障害における“咀嚼障害”の位置付けを明らかにしておくことが,まず初めにたいせつなことである.しかし,その意味では“咀嚼”という言葉くらい一般に誤って使われているものも少ないのではなかろうか.そしてその誤解のために,障害された口腔機能のリハビリテーションに際して困難に直面し,あるいは混乱を来していることが非常に多い.
そこで本稿では“咀嚼”という言葉のもつ正しい概念についてまず解説を試み,そしてそのような意味での咀嚼に関連した口腔の正常機能に関する最近の情報に少しふれ,最後にそれらの考え方を踏まえた上での口腔機能のリハビリテーション訓練の実際の在り方について,紙面の許す限り述べてみたい.
咀嚼障害を正しく理解するには,“嚥下障害”またはもう少し広い意味での“摂食機能障害”という一連の機能の流れの中での障害における“咀嚼障害”の位置付けを明らかにしておくことが,まず初めにたいせつなことである.しかし,その意味では“咀嚼”という言葉くらい一般に誤って使われているものも少ないのではなかろうか.そしてその誤解のために,障害された口腔機能のリハビリテーションに際して困難に直面し,あるいは混乱を来していることが非常に多い.
そこで本稿では“咀嚼”という言葉のもつ正しい概念についてまず解説を試み,そしてそのような意味での咀嚼に関連した口腔の正常機能に関する最近の情報に少しふれ,最後にそれらの考え方を踏まえた上での口腔機能のリハビリテーション訓練の実際の在り方について,紙面の許す限り述べてみたい.
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