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プログレス
精神疾患と生体リズム・2
著者: 山口成良1
所属機関: 1金沢大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.265 - P.265
文献購入ページに移動 4.鬱病
概日リズムの異常としてASDCの「睡眠・覚醒障害の診断分類」3)の中にある,“睡眠・覚醒スケジュール障害”としてのjet lag症候群や,睡眠相後退症候群,不規則睡眠・覚醒パターンなどについて説明すべきであるが,すでに睡眠・覚醒リズム障害として多くのところでふれられているので省略する.
ここでは鬱病の睡眠中のNREM-REM周期,すなわち20時間以内のリズム(ultradian rhythm)の異常について述べる.
図1はMcCarley8)の論文より引用したもので,睡眠ポリグラフィーの所見と,モノアミン系ニューロンの活動との関係を模式図的にみたものであり,鬱病ではモノアミン系ニューロンによるREM睡眠抑制機能が低下しているため,REM潜時が短縮し,REM密度が増加している.
概日リズムの異常としてASDCの「睡眠・覚醒障害の診断分類」3)の中にある,“睡眠・覚醒スケジュール障害”としてのjet lag症候群や,睡眠相後退症候群,不規則睡眠・覚醒パターンなどについて説明すべきであるが,すでに睡眠・覚醒リズム障害として多くのところでふれられているので省略する.
ここでは鬱病の睡眠中のNREM-REM周期,すなわち20時間以内のリズム(ultradian rhythm)の異常について述べる.
図1はMcCarley8)の論文より引用したもので,睡眠ポリグラフィーの所見と,モノアミン系ニューロンの活動との関係を模式図的にみたものであり,鬱病ではモノアミン系ニューロンによるREM睡眠抑制機能が低下しているため,REM潜時が短縮し,REM密度が増加している.
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