理学療法ジャーナル28巻5号

1994年05月発行

特集 治療を目的とした装具と運動療法

膝前十字靱帯再建術後の訓練プロトコールと膝装具

著者： 畠中拓哉¹

所属機関： ¹川崎製鉄健康保険組合千葉病院理学診療科

ページ範囲：P.312 - P.318

　Ⅰ．初めに

　競技復帰をゴールとするアスレチックリハビリテーションの目的は，関節可動域，筋力，持久力，敏捷性などの個々の身体機能を十分に改善させ，スポーツパフォーマンスを向上させることである．

　この章では，膝前十字靱帯（以下，ACLと略．）再建術後のリハビリテーションプロトコールにおける膝装具の課題について解説する．