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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻5号

1994年05月発行

文献概要

講座 動作分析・5

在宅生活における高齢者の動作分析

著者: 香川幸次郎1

所属機関: 1岡山県立大学保健福祉学部

ページ範囲:P.331 - P.336

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 Ⅰ.初めに

 高齢化社会の急速な進展で,高齢者人口や高齢化率の急増といった人口学的な問題とともに,人生80年時代の新しいライフスタイルの構築が求められている.世論調査結果1)から高齢期の生活でたいせつなことの第一位に「健康であること」が挙げられている.また高齢期の生活における不安については「自分や配偶者が寝たきりなどになること」を同じく第一位としており,健康維持に対する希求と不安とが表裏一体として示されている.

 しかしながら,今後,後期高齢者が増加することが予想されているなか,病弱・虚弱な高齢者が多くなることを考えると,一病息災の考えの下,障害をもった高齢者が在宅でより健康な生活が送れるための支援体制や地域リハビリテーション活動の取り組みが進められなければならない.

 こうした考えの下,本講では在宅高齢者の生活を視野に入れ,ADLを中心に在宅生活における高齢者の動作分析の基本的な考え方を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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