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症例報告
SRCウォーカーにより自発移動が活発になった重度脳性麻痺児の一例
著者: 坂上昇1 相良研2 千代丸信一2 繁成剛2
所属機関: 1高知リハビリテーション学院理学療法学科 2北九州市立総合療育センター運動訓練係
ページ範囲:P.347 - P.349
文献購入ページに移動近年,脳性麻痺児は障害の重度化,または重症化傾向を示すということは広く認識されている.彼らは長期間にわたって臥位レベルにとどまり,自発的運動は乏しく,座位の獲得さえ困難な場合が多い.まして,立位レベルの運動機能の獲得はほぼ不可能である.そのため変形や拘縮,心身の不活性などさまざまな二次的な問題を招来する危険も高い.
そこで当センターでは,臥位レベルの重度脳性麻痺児に対して,立位での自発的な移動を引き出し,精神活動を高める目的で移動補助具を開発し,SRC(Sogo Ryoiku Centerの略)ウォーカーと呼称し活用している.今回,このSRCウォーカーを適用することで,移動可能となり運動機能面にも変化が認められた重度アテトーゼ型脳性麻痺児の1例を報告する.
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