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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 障害予防

デイケアにおける高齢者の心身機能低下の予防

著者: 奈良勲1 高橋勲2 高橋真弓2 吉原道代2 清水順市1 藤村昌彦1 永冨史子3

所属機関: 1広島大学医学部保健学科 2高橋内科小児科医院 3川崎医科大学附属病院リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.391 - P.395

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 Ⅰ.初めに

 在宅高齢者の生活は,その心身の機能水準にもよるが,ややもすれば社会参加の機会が少なくなり,種々の廃用症候群の起因となり,その結果,いわゆる「寝たきり老人」となってしまうことが想定される.

 そのような意味から,高齢者がデイケアにおいて医学的管理を定期的に受けながら種々の活動に参加することは,高齢者のより健全な生活水準の維持・改善に役だつものと思われ,きわめて意義深い.しかし,デイケアにおけるプログラムが単に参加者の時間潰し的内容であるとすればその意味は薄れる.よって,デイケアにおけるプログラムが高齢者の心身機能をはじめ,社会性の活性化に役だっているか否かの検証を欠けば,その存在価値は稀薄になる.

 高橋内科小児科医院では1992年10月デイケアを開設したが,このような理由からわれわれは可能な限り,参加者の心身機能に関する種々のデータ収集に務め,その健全な在り方を模索してきた.

 この論文ではこれまで収集したデータを基に,デイケアにおけるプログラムが高齢者の心身機能の急速な低下の予防に寄与しているか否かに焦点を合わせて論述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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