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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻7号

1994年07月発行

文献概要

とびら

夜郎自大

著者: 神沢信行1

所属機関: 1兵庫県立総合リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.437 - P.437

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 「<夜郎自大>という言葉がある.自分の力量も知らずにいばることだ.昔,中国西南部の夜郎という民族が漢の強大さを知らずに勢力を誇ったことからいう.」(1993年10月26日,読売新聞夕刊より)この言葉と同名のタイトルの著書を,週刊朝日の元編集長であった扇谷正造氏が著している.

 大部分の理学療法士は,患者さんや入所者の方に接することが多い職場に勤務しているが,そのほとんどは「○○先生」と呼ばれていると思われる.私自身も病院ではかくの如く呼ばれている.学会や研修会に行けば,周囲は皆「先生」である.広辞苑によれば先生の意味は,「①先に生まれた人,②学徳のすぐれた人.自分が師事する人.また,その人に対する敬称.③学校の教師.④医師・弁護士など,指導的立場にある人に対する敬称.⑤他人を親しみ,またはからかって呼ぶ称.」と定義されている.このうちのどの意味で呼ばれているかを考える必要がある.とにかく,私の反省から「先生」という呼び名に驕ってはならないということは断言できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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