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特集 臨床実習教育
臨床実習教育の変遷と展望―臨床実習指導者の立場から
著者: 西村敦1
所属機関: 1大阪府済生会吹田病院理学診療科
ページ範囲:P.438 - P.442
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
我が国で理学療法士の養成が始まって31年になる.蘭学事始めと呼ぶにふさわしいような外人教師による英語での授業から始まり,日本人教師による日本語での授業に至るのにほぼ10年を要した.そのころより理学療法士養成校の数も増し,16年目には短期大学の開校があった.そして,29年目にして初めて大学教育の開設になった.
その間,社会の変動は大きく,医療需要の量と質にも変化があった.理学療法士は医療技術の専門家として,医療に対する社会要請に応えてきたが,社会構造の変化により,保健,医療そして福祉の構造が変化しつつあり,理学療法士にも新たな要請が生まれている.
この養成課程の高等教育化と社会の超高齢化とを背景に,理学療法教育はどう在らねばならないか,中でもその臨床実習教育の在り様について,教育の変遷を概観しながら一臨床実習指導者として考案したので報告する.
我が国で理学療法士の養成が始まって31年になる.蘭学事始めと呼ぶにふさわしいような外人教師による英語での授業から始まり,日本人教師による日本語での授業に至るのにほぼ10年を要した.そのころより理学療法士養成校の数も増し,16年目には短期大学の開校があった.そして,29年目にして初めて大学教育の開設になった.
その間,社会の変動は大きく,医療需要の量と質にも変化があった.理学療法士は医療技術の専門家として,医療に対する社会要請に応えてきたが,社会構造の変化により,保健,医療そして福祉の構造が変化しつつあり,理学療法士にも新たな要請が生まれている.
この養成課程の高等教育化と社会の超高齢化とを背景に,理学療法教育はどう在らねばならないか,中でもその臨床実習教育の在り様について,教育の変遷を概観しながら一臨床実習指導者として考案したので報告する.
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