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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル28巻7号

1994年07月発行

文献概要

入門講座 器具を用いた運動療法・1

器具を用いた筋力増強訓練

著者: 沖田一彦1 山田義久2 辻下守弘3 鶴見隆正3

所属機関: 1高知医療学院理学療法学科 2田中整形外科病院理学療法科 3高知医科大学附属病院理学療法部

ページ範囲:P.467 - P.472

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 Ⅰ.初めに

 筋力増強訓練を行なうに当たっては,筋収縮の強度,種類,収縮および休止時間,頻度といった基本的な要素を考慮する必要がある1~3).さらに,障害を有した患者が対象となるとき,これらに,運動によって起こる生体の力学的な変化や訓練肢位の制約といった因子を加味した上で,具体的な方法を決定していかなければならない2,3)

 では,こういった筋力増強訓練で,われわれ理学療法士は,どのような“器具”を活用すべきなのであろうか?単に筋の収縮強度に着目するのであれば,重量の異なる重錘を幾つも用意すればいいし,筋収縮の種類を厳密に規定したいのであれば,収縮モードの切り替え可能な機器を購入すれば事は足りるはずである.

 そこで本稿では,著者らが日常の臨床で工夫したり,欧米の理学療法現場で垣間見たことのある,“器具”を用いた筋力増強訓練の方法について解説するとともに,筋力増強訓練にそれらを用いることの意義と展望について考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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