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文献概要
理学療法草創期の証言
私立リハビリテーション学院の誕生
著者: 中屋久長1
所属機関: 1高知リハビリテーション学院
ページ範囲:P.631 - P.631
文献購入ページに移動 「近年,医学的リハビリテーションは急速に発達し,最も重要な社会問題の一つとなっているにもかかわらず,養成校は少ないこのことはわが国における医学的リハビリテーションの本格的な普及発達を阻害する原因となっている重大事実にかんがみ…云々」これは1965年9月申請された高知リハビリテーション学院の設立趣旨の一部分である.高知に早い時期に理学療法士養成が考えられた背景には,当時高知学園短期大学教授であった上村登先生の存在は大きい.
新設学科の検討の中で諸外国での理学療法士の存在を知り,理事会に提案されたが,理学療法(士)を理事の方々に理解してもらうのに難儀したことが先生が残された記録にある.例としてHubburdタンクをボール紙で作ることが真剣に議論されたなどという.当時の理事長は元全協連会長の藤田三郎氏で,全協連傘下の病院にリハビリテーション部門があり,唯一の理解者となった.
新設学科の検討の中で諸外国での理学療法士の存在を知り,理事会に提案されたが,理学療法(士)を理事の方々に理解してもらうのに難儀したことが先生が残された記録にある.例としてHubburdタンクをボール紙で作ることが真剣に議論されたなどという.当時の理事長は元全協連会長の藤田三郎氏で,全協連傘下の病院にリハビリテーション部門があり,唯一の理解者となった.
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