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文献概要
特集 世界は今
日米の医療政策の転換と理学療法士への影響
著者: 沖広剛1
所属機関: 1細木病院理学療法室
ページ範囲:P.35 - P.40
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
Clinton現アメリカ大統領が,1992年の大統領選挙時に挙げた公約の一つに国民皆保険制度の実現があった.この現象は国民皆保険制度が日常であって,それ以外の医療保険制度を想像すること自体が困難な日本からみると随分と奇異に映る.しかし,国民皆保険制度の実現を今さら選挙公約に挙げなければならないアメリカの医療政策を,この10年余り日本は積極的に取り入れてきた.アメリカ医療の実情と経過の一端を,アメリカの理学療法士状況も交えて概観し,併せて日本の医療改策への反映をみる中で,日本の理学療法士の将来を考える一助としたい.
Clinton現アメリカ大統領が,1992年の大統領選挙時に挙げた公約の一つに国民皆保険制度の実現があった.この現象は国民皆保険制度が日常であって,それ以外の医療保険制度を想像すること自体が困難な日本からみると随分と奇異に映る.しかし,国民皆保険制度の実現を今さら選挙公約に挙げなければならないアメリカの医療政策を,この10年余り日本は積極的に取り入れてきた.アメリカ医療の実情と経過の一端を,アメリカの理学療法士状況も交えて概観し,併せて日本の医療改策への反映をみる中で,日本の理学療法士の将来を考える一助としたい.
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