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プログレス
アルコール依存症の神経症状
著者: 高橋美枝1 井上新平1
所属機関: 1高知医科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.41 - P.41
文献購入ページに移動長期間にわたる大量飲酒を急激に中断すると,アルコールによる抑制が解除され神経系の異常興奮が起こる.これが離脱症状であり,手指振戦,不安,焦燥,不眠,アルコールてんかん(全身痙攣),振戦せん妄(幻覚・意識障害・振戦・頻脈・多汗)が出現する.
Wernicke脳症では意識障害,失調歩行,眼球運動障害が急性に発症する.後遺症としてKorsakoff症候群(失見当識・作話・記銘力障害・記憶障害)を来すことが多い.
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