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知報
脳卒中片麻痺患者の麻痺側筋出力特性に関する研究
著者: 菅原憲一1 内田成男1 椿原彰夫2
所属機関: 1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター理学療法科 2慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターリハビリテーション科
ページ範囲:P.64 - P.66
文献購入ページに移動脳卒中片麻痺患者の麻痺側機能を評価する際,その簡便さから麻痺の性質を定性的に捉えることが一般的に行なわれている.しかし,当院において本格的にリハビリテーションを開始する対象者の多くは,急性期を過ぎていることから,麻痺の質的な改善が少ない.このため,従来の評価法では能力障害の改善に伴った麻痺の回復を客観的に観察することは容易ではなかった.
近年,脳卒中片麻痺患者の歩行における下肢筋力の重要性が提唱され1),麻痺側筋力の要素を含む評価手段の確立が急務となっている.著者ら2,3)は片麻痺患者の歩行速度と麻痺側下肢筋力の間に高い相関を認めたことを報告した.
本研究では,脳卒中片麻痺患者に対して,麻痺側下肢の筋出力における動作速度の変化に対応した能力と定性的運動機能評価および歩行能力との関連性を検討し,興味ある知見を得たので報告する.
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