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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻10号

1995年10月発行

文献概要

講座 車いす・義肢・装具の臨床知識・4

義足継手

著者: 東江由起夫1 吉田昌裕1 松本俊一1

所属機関: 1国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所補装具製作部

ページ範囲:P.719 - P.726

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 Ⅰ.はじめに

 義足の継手は部位により足継手,膝継手,股継手に分類され,目的や機能は継手の種類によって異なる(ここでは足継手を足部に含めて述べる).近年,欧米では材料の発展とともに高機能な継手や足部が開発され,日本でもここ数年輸入され,使用されている.

 特にめざましく発展を遂げたのは足部と膝継手である.足部はSACH足や単軸足部よりもエネルギー蓄積型足部が多く使用され,膝継手はコイルバネ式による遊脚相制御装置より空圧式,油圧式のものが使用される傾向にある.また材質も,軽量化を目的にカーボン繊維を利用したものが増えてきている.しかし,こうした継手や足部に関する物性試験などの客観的評価は行われているものの,個々の切断者に適した継手や足部の選択は臨床の場に委ねられているのが現状である.ここでは継手や足部の基本的概念について述べ,厚生省が認可した継手や足部の中から最近普及している代表的なものについて紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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