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プログレス
心筋細胞の発生と増殖
著者: 小室一成1
所属機関: 1東京大学医学部第三内科
ページ範囲:P.793 - P.793
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心臓は個体発生段階の非常に早期に,臓器としては最も早く,しかも最も頭側において決定される.心臓が拍動を開始し,血液が循環するようになって初めて他の臓器の分化・成長が進むことより,心臓の分化は,他の臓器の分化・成長にとって必須であり,個体の発生にとって極めて重要である.
ある臓器を規定している(つまり心臓を心臓たらしめている)もののなかこおいて,その臓器特異的な転写因子が重要な役割を果たしている.最近心臓においてもいくつかの転写因子が単離されてきた.心臓がどのような機序で高度に分化するかを理解することは,心臓疾患を考える上において非常に重要と考えられる.そこで本稿では,心筋細胞に発現する転写因子を中心に,心筋細胞の分化と増殖の関係についてに述べてみたい.
心臓は個体発生段階の非常に早期に,臓器としては最も早く,しかも最も頭側において決定される.心臓が拍動を開始し,血液が循環するようになって初めて他の臓器の分化・成長が進むことより,心臓の分化は,他の臓器の分化・成長にとって必須であり,個体の発生にとって極めて重要である.
ある臓器を規定している(つまり心臓を心臓たらしめている)もののなかこおいて,その臓器特異的な転写因子が重要な役割を果たしている.最近心臓においてもいくつかの転写因子が単離されてきた.心臓がどのような機序で高度に分化するかを理解することは,心臓疾患を考える上において非常に重要と考えられる.そこで本稿では,心筋細胞に発現する転写因子を中心に,心筋細胞の分化と増殖の関係についてに述べてみたい.
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