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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻11号

1995年11月発行

文献概要

報告

大腿骨頸部骨折後の歩行能力の推移と再転倒の現状

著者: 萩原洋子1 網本和1 牧田光代2 三好邦達3

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部 2東京都昭島市高齢者在宅サービスセンター 3聖マリアンナ医科大学整形外科

ページ範囲:P.795 - P.798

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 Ⅰ.はじめに

 大腿骨頸部骨折は,受傷後の死亡率の高さ1)や,寝たきりへの移行の可能性2)から問題が多いと指摘され,受傷原因や場所,合併症などに関する報告は多い3).しかし,受傷後の日常生活自立度がどのように低下し,どのていど改善をみるかについては十分明らかではない.さらに,加齢による転倒率の増加が報告4)されている.転倒による受傷が最も多い3)ことを考えると,日常生活の自立度だけでなく,再転倒が重大な問題となってくると思われる.

 そこで今回,われわれは自宅退院後の日常生活自立度の変化と歩行自立度の低下をもたらす要因の分析を行い,また再転倒をおこす症例の特徴を検討した.そして,これらに基づき退院時指導および入院中の理学療法プログラムについて考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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