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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻12号

1995年12月発行

文献概要

入門講座 在宅障害者を支援する社会資源の活用・6

在宅介護支援センターの活用

著者: 伊藤隆夫1

所属機関: 1近森リハビリテーション病院在宅総合ケアセンター

ページ範囲:P.859 - P.864

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 Ⅰ.はじめに

 これまで在宅の高齢者・障害者を取り巻くさまざまな問題点をめぐって,保健・福祉・医療の連携の必要性が声高に叫ばれてきた.確かにそれぞれの分野での在宅を中心としたサービスのメニュー,いわゆる社会資源に関しては一定の量的な拡大が図られてきたといえる.しかしながら,そういった社会資源を,適切な時期に,適切な種類のサービスを経時的な変化に対応させながら享受できるシステムについてはまだまだ十分に整備されているとはいえないのが現状と思われる.

 とりわけ医療の分野においては,これまで病院を中心とした施設ケアに重点が置かれ,在宅ケアは保健・福祉の役割といった認識が根強かったために,その挟間で施設(病院)から在宅生活へのソフトランディングに失敗し,十分なサービスの活用がなされないまま地域に埋もれていったケースが多く存在していた.つまり,地域を活動の基盤としたサービスのコーディネートを専門とするシステムの必要性が叫ばれてきた.そして,在宅介護支援センターはこのような役割を積極的に担う機関として登場してきたといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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