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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻12号

1995年12月発行

文献概要

プログレス

高齢者のための新しい体力測定法―「生活体力」の測定と評価

著者: 永松俊哉1

所属機関: 1(財)明治生命厚生事業団・体力医学研究所

ページ範囲:P.869 - P.869

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 1.はじめに

 高齢者の体力を測定評価する際には,垂直跳びや反復横跳びなどの体力要素的項目から成る壮年体力テストがしばしば用いられる.確かに,このような体力測定法は優れた運動能力を有するごく少数の高齢者には有意義と思われる.しかし,高齢期においては,自立した生活を営むための身体的能力がどの程度保たれているのかが生活の質(Quality of Life)を規定する要因として極めて重要と考えられることから,大多数の典型的な高齢者を対象に運動能力としての体力要素を測定評価することにどれほどの意義があるのかは疑問である.そこでわれわれは,高齢者において日常生活で頻繁に行われる動作を自立して遂行しうる身体的能力を保有することが肝要であると考え,高齢者に必要な体力を「自立した日常生活を送るための身体活動能力」と定義した.そして,そのような能力を「生活体力」として捉え,その能力を客観的に測定評価しうる新しいフィールドテストの開発を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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