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プログレス
PET装置
著者: 松田博史1
所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院放射線診療部
ページ範囲:P.109 - P.109
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放射線診断学において核医学検査法は,エミッションCT装置の開発により三次元の体内臓器の機能情報をin vivoで外部から非侵襲的に評価することを可能とした.エミッションCTは,ポジトロンエミッションCT(PET)とシングルフォトンエミッションCT(SPECT)とに分けられる.SPECTに対し,PETは感度,定量性,空間解像力に優れる.しかもPETによれば11C,13N,15O,18Fなどのポジトロン放出核種の種々の有機化合物への導入が容易なため,生体における生理的,生化学的情報を得るための標識薬剤の合成により,脳,心臓の機能測定,腫瘍の診断や転移巣の検出などが可能である.
放射線診断学において核医学検査法は,エミッションCT装置の開発により三次元の体内臓器の機能情報をin vivoで外部から非侵襲的に評価することを可能とした.エミッションCTは,ポジトロンエミッションCT(PET)とシングルフォトンエミッションCT(SPECT)とに分けられる.SPECTに対し,PETは感度,定量性,空間解像力に優れる.しかもPETによれば11C,13N,15O,18Fなどのポジトロン放出核種の種々の有機化合物への導入が容易なため,生体における生理的,生化学的情報を得るための標識薬剤の合成により,脳,心臓の機能測定,腫瘍の診断や転移巣の検出などが可能である.
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