icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻2号

1995年02月発行

文献概要

理学療法草創期の証言

恵まれすぎた実習環境―九州労災病院あっての九州リハビリテーション大学校

著者: 橋元隆1

所属機関: 1九州リハビリテーション大学校理学療法学科

ページ範囲:P.110 - P.110

文献購入ページに移動
 1966年の1月,偶然九州リハビリテーション大学核の開校を知り,応募締め切りぎりぎりに願書を提出.リハビリテーションのはっきりした意味もわからないまま理学療法学科を受験した.入学式には多数の新聞社やテレビ局が取材に来るは,美しい外国人女性(清瀬のリハビリテーション学院初代理学療法部長のMrs A Conine)が祝辞を言うは,とんでもない分野に足を踏み入れたものだと思った.入学後も連日「君たちはリハビリテーションのパイオニアだ,」「金の卵だ,」とこそばゆいばかりの言葉の連続.その一方で外国人講師の集中講義には講義の前日に英文の資料がドサッと配られ,徹夜で辞書をめくっても1ページも終わらないまま途中で諦めることも多かった.専門科目の講義のほとんどは英語で行なわれた.スコットランド出身だったIan A Urquhart先生は非常にプライドが高く,厳格であった.質問に答えられなかったり,試験結果が悪いと「Shame On you!」とよく跳ね返ってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?