icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻2号

1995年02月発行

文献概要

印象に残った症例

障害受容の困難な脳卒中片麻痺のケースから学んだこと

著者: 富樫誠二1

所属機関: 1広島市立安佐市民病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.131 - P.133

文献購入ページに移動
 Ⅰ.初めに

 脳卒中片麻痺患者の理学療法に永年携わって,その患者の多くは,機能回復には,おおよそ限界があり,何らかの障害を背負って生きてゆかなければならないことや,そしてそのために,その障害を受容しなければならないことを知った.私は脳卒中片麻痺患者が障害を受容し,障害とともに生きていこうと決意することの困難さを幾度となく経験した.

 そこで今回,障害を受容することの困難さについて考えさせられたケースから障害を受容することについて,筆者なりにいろいろ考えたり,取り組んできたことを理学療法士の立場から紹介し,私見を踏まえて,障害受容への援助の重要性を改めて考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?