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特集 脳卒中片麻痺に対する理学療法;15年の変遷
脳卒中片麻痺へのBobathアプローチの変遷
著者: 古澤正道1
所属機関: 1ボバース記念病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.237 - P.243
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
脳卒中後遺症による片麻痺を従来は,患側(affected side)と健側(sound side)としてみていた.しかしながら昨今の脳卒中に関する論文や学会報告では健側と呼ばれることは漸減し,非麻痺側(unaffected side,nonaffected side,nonhemiplegic side,uninvolved side,noninvolved side,nonparetic side)1~4)と呼称されることが多くなっている.この背景には従来健側と言われてきた側が,ほんとうに健常に使用されているのかという疑問がある.また健側と呼ばれてきた非麻痺側と患側(麻痺側)との関わり合いで,異常性の構築が進むことが指摘されてきたことによるものである.
以上の視点が生み出されてきた経過と,それに対応する治療内容を,Bobathアプローチの概念の発展から論述する.
脳卒中後遺症による片麻痺を従来は,患側(affected side)と健側(sound side)としてみていた.しかしながら昨今の脳卒中に関する論文や学会報告では健側と呼ばれることは漸減し,非麻痺側(unaffected side,nonaffected side,nonhemiplegic side,uninvolved side,noninvolved side,nonparetic side)1~4)と呼称されることが多くなっている.この背景には従来健側と言われてきた側が,ほんとうに健常に使用されているのかという疑問がある.また健側と呼ばれてきた非麻痺側と患側(麻痺側)との関わり合いで,異常性の構築が進むことが指摘されてきたことによるものである.
以上の視点が生み出されてきた経過と,それに対応する治療内容を,Bobathアプローチの概念の発展から論述する.
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