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特集 外来理学療法の再検討
一般病院におけるクリニック体制での外来理学療法の再検討
著者: 畠中泰司1 龍口順子1 萩原章由1 松葉好子2 野島由紀3
所属機関: 1横浜市立大学医学部附属病院リハビリテーション科 2横浜市立港湾病院リハビリテーション科 3横浜市立大学医学部附属浦舟病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.306 - P.311
文献購入ページに移動1968年の開設以来,当科は対象者や他診療科のニーズにより診療体制を種々工夫して入院および外来患者の診療を行なっている.その一つの対応として,専門外来としてのクリニック制による診療活動がある.このクリニック制による診療は同一疾患を集中的にみるために取られる方法であり,より内容のあるサービスを系統的かつ継続的に行ない臨床研究と専門家を養成することなどが目的である1).
当科のクリニック制による診療は現附属浦舟病院にリハビリテーション科が開設されて以来,義肢クリニックや膝クリニック,発達クリニック,側彎クリニックなどが行なわれてきた.このようにクリニック制による診療を導入してきた経緯は,義肢・装具などの製作などは義肢・装具製作業者の来院日に合わせて集中的に行なうことにあつた.また特発性側彎症は若い女性が多い上,その評価や指導に脱衣が必要で特定の場所を設定しなければならないし,脳性麻痺を中心とした乳幼児の訓練には,清潔な環境が必要であるなどその特殊性を考慮してクリニック制を導入し,一般診療とは異なり特別な場を設け集中的に行なわれるようになつた2~4).その後,発達クリニックは障害児の療育の場としての一翼を担うこととなつた6).また一方ではこれらクリニック制による診療活動は,職員の卒後教育など教育・研究活動の役割をも担ってきた.
そこで今回は関連病院の状況を踏まえ,当科クリニック制による診療を紹介し,外来患者への対応などについてその現状および課題を検討する.
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