文献詳細
文献概要
印象に残った症例
高位頸髄損傷患者の人工呼吸器からのWeaning経験
著者: 丹羽義明1
所属機関: 1九州労災病院理学療法科
ページ範囲:P.341 - P.344
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
高位頸髄損傷患者の呼吸管理は急性期,慢性期を通じて容易ではない.特に急性期においては重篤な換気障害が生じ人工呼吸器による呼吸管理が必要となってくる.しかしながら,人工呼吸器管理が長期になればなるほどICU症候群とも言われる心理的問題も重なり人工呼吸器からのWeaningがより困難となるため,人工呼吸器管理の当初よりWeaningを意識した治療を行ない,いたずらに人工呼吸器管理を長期化させるべきでないと言われている.
10年前,人工呼吸器管理下に置かれた高位頸髄損傷患者のWeaningを初めて経験し,治療チームスタッフで協力しながら,Weaning過程に生じた諸問題に対して模索を繰り返しながら対処していき,完全離脱に成功した.今回,この症例を印象に残った症例として報告する.
高位頸髄損傷患者の呼吸管理は急性期,慢性期を通じて容易ではない.特に急性期においては重篤な換気障害が生じ人工呼吸器による呼吸管理が必要となってくる.しかしながら,人工呼吸器管理が長期になればなるほどICU症候群とも言われる心理的問題も重なり人工呼吸器からのWeaningがより困難となるため,人工呼吸器管理の当初よりWeaningを意識した治療を行ない,いたずらに人工呼吸器管理を長期化させるべきでないと言われている.
10年前,人工呼吸器管理下に置かれた高位頸髄損傷患者のWeaningを初めて経験し,治療チームスタッフで協力しながら,Weaning過程に生じた諸問題に対して模索を繰り返しながら対処していき,完全離脱に成功した.今回,この症例を印象に残った症例として報告する.
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