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特集 運動発達障害;新生児からのアプローチ
未熟児・新生児の理学療法評価
著者: 黒澤保壽1 網本和1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.376 - P.382
文献購入ページに移動近年,我が国における周産期・新生児医療の進歩は目覚ましく,新生児の生存率は飛躍的に向上している.しかし神経学的後障害の発生率は減少しておらず1),その障害は重複化,重症化していることが推察される.このような現状から新生児集中治療室(neonatal intensive care unit;NICU)に携わる理学療法士もふえ,「後遺症無き生存(intact survival)」と「生命の質」の向上を新生児医療の最終的目標とし2)各科が連携して総合的な対応をする施設もふえてきている.
そこで本稿では,NICUでの理学療法を積極的に進めるという視点から,未熟児・新生児における神経発達学的評価および,NICUにおける呼吸・循環モニタリングについて述べる.なお本稿で言う未熟児とは胎外生活に適応するのに充分な成熟度に達していない未熟徴候を有する児とする3).
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