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文献概要
特集 運動発達障害;新生児からのアプローチ
ハイリスクな未熟児の理学療法
著者: 松波智郁1 半澤直美1 猪谷泰史2
所属機関: 1神奈川県立こども医療センターリハビリテーション科 2神奈川県立こども医療センター新生児科
ページ範囲:P.383 - P.387
文献購入ページに移動通常新生児期におけるハイリスク児とは,“生命に対する危険性が特に高いと考えられる新生児と,危険が予想される新生児1,2)”と生命予後の視点から定義されている.一方,神経学的予後の観点からは,ハイリスク児とは,“家族歴・妊娠経過・出産状況・出生後の状態などから,脳障害を起こす可能性の高い乳児3)”,“子供の将来に向けて永続的な発育・発達障害の危険性が予測される新生児4)”と述べられている.リスク因子としては,表1に挙げられているようなものが存在するが,今までの報告では,各因子と予後の関係について,かなりばらつきがあるようである5).しかし,出生体重1500g未満の極小未熟児を,ハイリスクと考えるのは一般的であり,当センターでも,極小未熟児は全員ハイリスク児として,リハビリテーション科でフォローアップしている.今回は,当センターにおける極小未熟児の神経学的予後と予後に関係する諸因子について述べ,理学療法について簡単に紹介する.
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