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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻6号

1995年06月発行

文献概要

プログレス

新しい人工骨頭・2

著者: 松末吉隆1

所属機関: 1京都大学整形外科

ページ範囲:P.409 - P.409

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 アルミナセラミックを関節摺動面に用いるのは次のような理由からである.アルミナ骨頭は表面がきわめて平滑で真円性も高い,生体内で化学的に安定で不活性のため安定である,アルミナ表面の酸素イオンに水分子が吸着され安定な層を形成し,ぬれ角度が小さく優れた親水性を有する(図3-a,b)ことなどから,ベアリングインサート(ポリエチレンソケット)の磨耗を減少させることができる.また,関節軟骨に対する影響をイヌの股関節で調べた結果では,ステンレス製の骨頭よりアルミナ製骨頭のほうが軟骨の磨耗が少ない5).このシステムの臨床結果はまだ長期の例が無いが,Bateman型に比較して良好のようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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