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症例報告
Chiari骨盤骨切り術(変法)後のリハビリテーション―特に日常生活指導の重要性について
著者: 神戸晃男1 山田俊昭1 東田紀彦2 西島雄一郎2 山口昌夫3
所属機関: 1金沢医科大学病院リハビリテーション部 2金沢医科大学整形外科 3リハビリテーション加賀八幡温泉病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.422 - P.424
文献購入ページに移動変形性股関節症の病変は,主として先天股脱,臼蓋形成不全を基盤とし,関節機構の生体力学的不均衡を伴い進行する1).この間,患者は持続する疼痛と歩行障害とを中心として日常生活活動(似下,ADLと略.)の障害に悩まされる1).変形性股関節症に対して,その病変の進展防止と改善を目的に観血的治療が行なわれているが,中でも臼蓋形成不全の患者に対して,当院整形外科ではChiari骨盤骨切り術(変法)を施行している2).われわれは,Chiari骨盤骨切り術(変法)を施行された患者に対して,術後早期の理学療法の検討3)や術後2年間までの追跡調査4)を行なってきた.
今回,われわれはChiari骨盤骨切り術(変法)後,7年間の長期にわたり,外来理学療法とともに厳重なADL指導を行なうことで疼痛の軽減が得られた一症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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