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特集 関連領域―頭頸部の障害とリハビリテーション
老人性難聴と難聴患者への対応
著者: 小寺一興1
所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.463 - P.467
文献購入ページに移動 Ⅰ.はじめに
わが国の人口構成の高齢化が指摘されて久しく,医療の場でも高齢化社会への対応はすでに進行中である.65歳以上の高齢者が人口に占める割合は,1995年には約14.4%,10年後には約23%に達すると推定されている.いろいろな領域の疾患をもつ患者においても,高齢者の割合が増加し,加齢による難聴(老人性難聴)を伴う患者の割合も増加する.
65歳以上の高齢者の4分の1は,補聴器を必要とするほどではなくとも,難聴による何らかのコミュニケーション障害があると考えられている.高齢者の医療に携わるものにとって,老人性難聴への対応を知ることは重要である.ここでは,老人性難聴の症状および診断と,補聴器利用,コミュニケーションの方法について述べる.
わが国の人口構成の高齢化が指摘されて久しく,医療の場でも高齢化社会への対応はすでに進行中である.65歳以上の高齢者が人口に占める割合は,1995年には約14.4%,10年後には約23%に達すると推定されている.いろいろな領域の疾患をもつ患者においても,高齢者の割合が増加し,加齢による難聴(老人性難聴)を伴う患者の割合も増加する.
65歳以上の高齢者の4分の1は,補聴器を必要とするほどではなくとも,難聴による何らかのコミュニケーション障害があると考えられている.高齢者の医療に携わるものにとって,老人性難聴への対応を知ることは重要である.ここでは,老人性難聴の症状および診断と,補聴器利用,コミュニケーションの方法について述べる.
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