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理学療法草創期の証言
「無知の無知」から「無知の知へ」―恩師に導かれて
著者: 武富由雄1
所属機関: 1神戸大学医学部保健学科
ページ範囲:P.485 - P.485
文献購入ページに移動1960年,水野祥太郎博士が大阪市立大学から大阪大学医学部整形外科教授として就任され,整形外科内にリハビリテーション旋風が巻き起こった.“リハビリテーション”とよぶカタカナ英語や“機能療法”など耳新しい学術用語が飛び交うようになった.広々と使われていた教授室が一転して運動療法室に変身した.それまでは,整形外科手術後の後療法や小児麻痺(ポリオ),先天性股関節脱臼,筋性斜頸,そして先天性内反足などに対して,徒手を手段として治療を行っていたが,身体運動が主な治療手段にとって代わった.
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