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プログレス
MRSA感染対策の最近の傾向(1)
著者: 鈴木達夫1 奥田舜治1
所属機関: 1北里研究所医療環境科学センター
ページ範囲:P.635 - P.635
文献購入ページに移動 病院内でのMRSA感染防止対策については,多くのマニュアルや手引き書が発行されているが,最近になって特に画期的な対策方法が開発されたという情報はない.
今のところ,基本的には,手洗い励行の推進とインフェクション・コントロール・プロフェッショナル(以下ICP)の必要性がいわれているが,ICPの養成には時間がかかることもあり,差し迫っての対策は手洗いに終始する感が強い.しかし,その手洗いの励行によってMRSAに関する病院内感染が減少したとの直接的相関関係についての報告は少なく,また判断基準がないことから,過度な手洗いのために蜂巣織炎を起こすなどの弊害も生じている.
今のところ,基本的には,手洗い励行の推進とインフェクション・コントロール・プロフェッショナル(以下ICP)の必要性がいわれているが,ICPの養成には時間がかかることもあり,差し迫っての対策は手洗いに終始する感が強い.しかし,その手洗いの励行によってMRSAに関する病院内感染が減少したとの直接的相関関係についての報告は少なく,また判断基準がないことから,過度な手洗いのために蜂巣織炎を起こすなどの弊害も生じている.
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