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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻9号

1995年09月発行

文献概要

理学療法草創期の証言

理学療法士の誕生へ

著者: 浅野達雄1

所属機関: 1阪和泉北病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.636 - P.636

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 1949年,大阪が戦災からの復興を始めた頃,大阪大学医学部附属病院整形外科物療室に,はり師,灸師の免許で研修生として入職し,1952年に雇員(公務員)となった.焼け残った大阪大学整形外科には患者が溢れ,今では医学の進歩と疾病構造の変遷で目にしなくなった疾患をもった患者が多かった.整形外科的疾患の後療法といっても,理学療法の知識や技術を学ぶ専門書は少なく,医師や先輩の指導によって,ほそぼそと筋力増強訓練や可動域訓練を行っていた.

 1959年,七川歓次教授(大阪大学→滋賀大学)からフランス留学の土産に筋力テストの本(Daniel)をいただき,「勉強しなさい」といわれた.そこで武富由雄君(現・神戸大学教授)を講師に理論と実技の学習を行ったり,筋力テストの8ミリ映画を作って病院勤務者を対象に勉強会を開いたりした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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