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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル29巻9号

1995年09月発行

文献概要

クリニカル・ヒント

脳卒中に対する短下肢装具―特に金属支柱付き短下肢装具について

著者: 浅山修1

所属機関: 1松山リハビリテーション病院理学療法科

ページ範囲:P.644 - P.646

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 1.はじめに

 義肢装具士の誕生は,医学的リハビリテーションの質の向上に大きく貢献する喜ばしい事実である.しかし反面,「義肢装具に関することは義肢装具士に任せれば良い」といった安易な考えが生まれ,理学療法士の義肢装具に関する理解が低下していないだろうか.

 近年,早期リハビリテーションの普及により,脳卒中に対する初回装具処方をリハビリテーション専門病院で行うことはほとんどなくなった.しかし,所持してきた装具に疑問を抱かざるを得ないケースも増加しているのが現状である.

 脳卒中に処方される装具のほとんどが短下肢装具(AFO;ankle-foot orthosis)であり,さらにその大半がプラスティック製である.プラスティックAFOは各種デザインの氾濫により,選択に混乱をきたしているのが現状であるが,高度の内反尖足に対しては,依然として両側金属支柱付きのAFO(以下SLB)が真価を発揮する領域である.

 今回は,脳卒中に対するAFOのなかでも,現在主流となっているプラスティックAFOの原点ともいうべきSLBについて,筆者が臨床を通じて得たものを記し,SLBについて再考してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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