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特集 Kinetics
心疾患とO2 Kinetics
著者: 鈴木規之1 高橋哲也2 田辺一彦2
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学第2内科 2聖マリアンナ医科大学リハビリテーション部
ページ範囲:P.19 - P.25
文献購入ページに移動近年,心筋梗塞,冠動脈バイバス術後,高血圧などの循環器疾患の治療の1つとして運動療法が積極的に施行されている.このうち,心筋梗塞や,バイパス術後の急性期の心臓リハビリテーションの主な目的は,循環器疾患に基づく長期臥床により生じた身体的・精神的・社会的調節障害(デコンディショニング)を運動により改善して患者のQOL(quality of life)を高めることにある.運動療法を施行するに当たり,最近では運動を安全に施行するために,運動処方時に心肺運動負荷試験を施行,その患者の嫌気性閾値(anaerobic threshold;AT)を測定し,それを基に患者個々に適した運動処方を行う方法が用いられている.
現在,運動療法の運動装置としては,トレッドミル,自転車エルゴメーターが主に用いられているが,その運動姿勢は生体に種々の影響を与えると考えられる.そこで本稿では,初めに運動姿勢とO2 Kineticsの関係につき概説し,次に病態ごとのO2 Kineticsとトレーニング方法およびその効果について述べる.
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