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原著
荷重日内頻度がラットヒラメ筋の廃用性萎縮予防に及ぼす影響
著者: 山崎俊明1 灰田信英1 立野勝彦2
所属機関: 1金沢大学医学部保健学科理学療法学専攻 2金沢大学医学部保健学科
ページ範囲:P.53 - P.57
文献購入ページに移動ATPase組織化学的染色・分析の結果,タイプⅠの筋線維断面積は対照群と比較し,1回荷重群が65%,2回荷重群が54%に減少し,各群間に有意差を認めた.タイプⅡ線維では懸垂群(70%)と2回荷重群(71%)間に差がなかった.また,2回荷重群で著明なマクロファージの増加が観察された.筋線維タイプ構成比率は,実験群間に差がなかった.以上より,総荷重時間を一定にした場合,ラットヒラメ筋の廃用性萎縮の進行抑止に関しては,2回荷重より1回荷重が効果的なことが示唆された.
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